普段はあまり意識することはないものの、各家には必ず家紋があります。
家紋の種類は非常に多く、自分のルーツを知るきっかけにもなる重要なものです。
とはいえ、自分の家の家紋を知っている人は、それほど多くはありません。
どんな家紋なのか気になったとき、一体どのようにして調べれば良いのでしょうか。
そこでこの記事では、家紋の調べ方について詳しく取り上げてみました。
家紋の意味はもちろんのこと、家紋の調べ方、家紋は新しく作ることができるのかなど、併せてお伝えしていきます。ぜひ参考にしてください！
まずは「家紋」とは何かを知ろう！
家紋とは、自分の家系に伝わるロゴマークのようなものです。
血のつながりがあることを、独自のロゴマークで表したものともいえます。
名字との関係
古くから、家紋と名字は各家系を表すときに用いられてきました。
この2つに何らかの関連性があるかというと「あるようでない」のが正直なところです。
どういうことかというと、例えば室町時代に活躍していた権力者は、血族ではない人間に対し、家紋を下賜することがありました。
名字に関しても同様で、江戸時代、庶民が地縁の権力者の名字を名乗ることがあったといわれています。
つまり、家紋や名字は、必ずしも同じ血筋の人たちだけが受け継いできたわけではないのです。
そのため、家紋と名字は関係性があるようでいて、実は全くないというケースもあります。
家紋の種類
家紋の種類ですが、約25,000個を超えると言われています。
そのため、すべてを把握することは困難です。代表的なものとしては、植物紋、天然紋、文様紋、建造紋などが挙げられます。
家紋を調べる5つの方法
この項では、実際に家紋を調べる5つの方法についてご紹介します。
家族、親戚などに聞く
最も手っ取り早い方法です。各家庭によりますが、高い確率で判明するといえます。
ただし、家族や親せきにするに聞くことが出来ない場合、別の方法で調べるしかありません。
仏壇や神棚、着物などを調べる
最近の仏壇や神棚には家紋が入っていないことがほとんどです。
しかし、一昔前の仏壇や神棚であれば、家紋が入っていることがあります。
もし実家や親せきの家に仏壇や神棚があるなら、チェックしてみると良いでしょう。
それから、着物などを調べることで判明することもあります。
例えば、成人式の時に着た紋付き袴、冠婚葬祭の時に着る着物などです。殆どの場合、家紋が入っています。
または、昔撮影した親族の写真をチェックするのも一つですね。
冠婚葬祭で着物を着ている場合、そこに家紋が写り込んでいる可能性があります。
お墓を調べる
お墓を調べるのも1つの方法です。
ほとんどの場合、墓石などに家紋が入っていますので、一目でわかります。
お墓参りに行くついでに、チェックしてみましょう。
戸籍を調べる
どうしてもわからないときは、戸籍を調べるのも一つの方法です。
調べるのはやや手間がかかりますが、記録がキレイに残っていれば、自分のルーツがある程度わかってきます。
あとは、そのルーツと家紋の資料を照らし合わせることで、おおよそ自分の家の家紋が判明するはずです。
便利ツールを利用
最近は、スマホのアプリ、Webサイトなどで簡単に家紋を調べることができるようになりました。
例えば、家紋ドットネットの場合、7,000種類以上の家紋の情報が登録されているため大変便利です。
やや正確性に欠けますが、おおよそ自分の家系の家紋を特定することができるといえます。
家紋を調べる際の注意点
家紋は複数存在することがある
家紋は1つとは限りません。なぜなら、必ずしも1つでなければならないというルールはないからです。
また、途中で変更されることがあるため、ほとんどの人は複数の家紋を持っているといえます。
家紋が見つからない可能性あり
家紋には、戸籍のように登録する制度はありません。
そのため、懸命に探しても、見つからない可能性はあります。
家紋は新しく作ることができる！
あまり知られていませんが、家紋は新しくつくることができます。
先ほども触れたとおり、家紋には登録を義務付ける法律がないため、好きな家紋を使ってよいことになっているのです。
ただし、実際に作るときは、事前に家族や親族の同意を得た方が良いでしょう。
家紋の調べ方まとめ
今回は、家紋の調べ方についてお伝えしました。
実際に調べてみるとわかりますが、家紋を調べることはそれほど難しくはありません。
人によっては、あっという間に判明することもあります。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、自分の家紋を調べてみてはいかがでしょうか。