この記事では、初めて家系図を書く人向けに、書き方のコツについて解説しています。
見た感じ家系図は簡単に書けそう気がしますが、実際に書いてみると手間や時間が掛かったりするものです。
そのため、書き始める前に、一般的なルールを覚えておく必要があります。
そこでこの記事では、家系図の書き方はもちろんのこと、ルール家系図を書く際のルール・疑問点について解説しました。
自分で家系図を書いてみたいと考えているなら、ぜひ参考にしてください!
家系図の書き方の一般的なルール
家系図の書き方の一般的なルールといっても、難しいものではありません。
押さえておきたいポイントは「続柄の表し方」のみです。
今回は6パターンの続柄を取り上げてみました。さっそく、実際の書き方について見ていきましょう。
夫婦(婚姻関係あり)
婚姻関係ありの夫婦の場合、二人の名前を二重線で結びます。
男性は右側、女性は左側に書くのが一般的です。
できるだけ見やすくしたいときは、二人の名前の配置を揃えてください。
すると、パッと見た感じキレイに見えます。
事実婚の場合(法的な婚姻関係なし)
法的な婚姻関係はないものの事実婚の場合、二人の名前を横に並べ一本の線で結びます。
ただし、家系図によっては「波線」「点線」線で結ぶこともあるようです。
厳格に決まっているわけではないため、自分で書くときは好みで選択すれば良いといえます。
子ども
両親の名前の間に引かれた線から、縦一本線で子どもの名前と結びます。
なお、兄弟・姉妹が複数名いる場合ですが、出生した順に右側から書いていくのが一般的です。
養子
養子の場合、考え方は「子ども(実子)」のケースと同じです。
ただし、縦二重線または点線線で結ぶことがあります。
このあたりも、厳密に決められているわけではないため、好みで選択することになりそうです。
離婚
離婚している場合、そもそも離婚した相手の名前を家系図に書かないことがあります。
万が一書くことにした場合でも、離婚後に再婚しているかどうかで対処法は変わってくるものです。
たとえば、結婚線に斜め線を入れて離婚を示したり、離婚した相手の名前を小さめに書いたりなどが挙げられます。
ただし、斜め線に関しては、地域によって別居を指すことがあるようです。
このあたりは好みだけでなく地域性なども関係してくるため、ニーズに合わせて書くことがポイントだと言えます。
再婚
再婚の場合ですが、考え方は「夫婦(婚姻関係あり)」と同じです。
前夫・妻の名前も家系図に書く場合、段差をつかって線をつなぎ、続柄が分かるようにするのが一般的となります。
書く際の疑問点
この項では、家系図を書く際の疑問点を3つ取り上げてみました。
早速 、順番に見ていくことにしましょう。
どこの世代まで載せるのか?
結論から先にいいますと、載せる世代は「直径」で良いといえます 。
ただし、 直系、傍系の両方の家系をできるだけ遡りたいのであれば、家系図を書く前の段階で「ここまでさかのばる!」と、しっかり決めておきましょう。
令和元年時点で取得可能な戸籍は、明治20年頃に作られたものまでです。
つまり、それ以降の戸籍は廃棄されています。調べてみないことにはわからないものの、途中戦争で戸籍が残っていない可能性もあるため、あまり深追いしない方が良いといえそうです。
また、そのご先祖様がどのくらい生きていたのかによっても、戸籍の取得可否は大きく変わってきます。
万が一、探してもなかなか戸籍が見つからない場合、戸籍調査にとてつもない手間と時間がかかってしまうものです。
ですから、家系図を書きながら戸籍を集めたり、どの世代まで載せるか決めるのではなく、事前に細かな点まで決めておいた方が懸命だといえます。
離婚、再婚などが複数回の場合、全部載せるべき?
離婚や再婚を複数回している場合、必ずしも全ての関係性を家系図に載せる必要はありません。
なぜなら、離婚や再婚の話は、家族にとってデリケートな内容が含まれているからです。
例えば、離婚した配偶者との間に子供がいる場合、家系図に載せるといった判断をすることがあります。
その他、配偶者と死別している場合も、同様に家系図に載せることが一般的です。
一方、離婚した配偶者との間に子どもがいないなど、一部のケースにおいては、離婚した相手の名前を書かないケースがほとんどです。
結婚相手が外国人だと書き方が変わる?
結婚相手が外国人の場合、家系図にどのように書けばいいのか分からないという人が多いようです。
その点に関しては、特別難しく考える必要はありません。外国人だからといって、書き方が変わることはないのです。
名前、続柄、出没年月など、他の家族と同様に書き記していきましょう。
まとめ
今回は、家系図の書き方について解説しました。
書き方自体はとてもシンプルで簡単ですので迷うことはないと思います。
一番の悩みどころは、「家系図に載せる範囲」「人間関係が複雑な部分はどこまで載せるか」など、家系図の実際の書き方とは少々違う部分です。
個人的に楽しむのであればそこまで難しく考える必要はありません。
しかし、作成した家系図を家族みんなで楽しむ場合、事前に相談や準備をしながら楽しく作成することをお勧めします。
まずは、わかりやすい直系の戸籍から集めてみてはいかがでしょうか?